驚き桃の木雨あられ

日頃の関心事、辛口論評やエッセイ。

文化財返還としての仏像返還問題。を思う。

世界ではペストが流行し多くの人がなくなった14世紀のこと。

韓国の仏像返還についてここ数年、何かにつけて話題になっているけれど、その頃に製作された仏像を略奪したということで、窃盗盗団は正しい行為かのようになって結果的に返還しなくてよい? 14世紀は西暦1301年から西暦1400年 鎌倉時代後期から室町時代の初期(南北朝時代の全期間を含む)にあたる。

仮に盗まれたものだったとしても・・・一般的には 今更もっていかがなものかと思う、ある人の言うように現代法でいうなら窃盗行為についての罪は現実的だ。

700年も前のものでも、今、他国によって保管されてきた仏像は自国のものだということを主張しており裁判も合法と認めているのか。

世界各国をみわたせば特にヨーロッパや中東なども戦争や紛争は耐えない世紀でもあって、それらの今からみれば文化財などは献納もあろうし略奪や窃盗などもあったに違いなく それが今、各国の美術館や博物館に安置され、私達がその品々から歴史を学べるのだ。ルーブル博物館はどうなのメトロポリタンはスミソニアの所蔵のものしかり。

しかしながら 「文化財返還問題」はいろいろと論議されているので、本来ならば

窃盗は罪として断罪し、分けて考え 文化財の認定であれば2010年、エジプトを中心に中国、韓国、ギリシャなど21の国の代表がカイロで「文化財保護と返還のための国際会議」を開き、略奪文化財の返還を団結して求めていく姿勢になっているので 国際的見地からみれば 過去の文化財についてどうすべきかを 決めていくしかなかろう。