驚き桃の木雨あられ

日頃の関心事、辛口論評やエッセイ。

眼と耳の大切さ-認知症と将来。

母、92歳大正14年生まれ。

認知症になる人ならない人、それが遺伝や体質なのかそれとも食生活なのかわからないが、母をこれまでみてきて思うのは 「聴力 > 眼力」 が人間にとってとても重要であるということ。 

これは僕の認識であると、はじめに断わっておくこととして、母は86歳までは多少の難聴ではあったが補聴器をつけて 車の運転もし 会計のボランティアもしていた。

ちょっとした病気がきかっけで救急入院してから、聴力が落ちはじめて酷くなっていった。それでもここ数年前までは、筆談でコミュニケーションできていたが外部との音のやりとりがどうも不自由になってから、認知はすすんでいった。

補聴器もイヤらしく勝ってにはずしてしまうので進行もすすんだようだ。

二年ほど前 専門病院で診断してもらったところ 医者からは認知に対する薬も数種類あるということだった。

「どうしますか」と・・認知の進行をやわらげることは出来ても治すことは出来ないこと、かなり副作用も強そうということでその代償で他病気発症リスクの方はやはり避けたのだった。

この4年前までは、かろうじて簡単なトランプゲームが出来たが今はできない、じゃんけんポイは こちらからモーションをすると反射的に出来る、でも勝ち負けはわからない。 認知は徐々にすすんでいるがそれでもここ1年あるところで止まっている感じもする。しかし もはや私が育てた子であるとか、飼っていた犬のことや 自分の親戚や夫などなどなどいっさいどこかの果てに置いてきてしまった。 日や曜日、また季節についての理解や地理的情報もわからないようだ。なのでホームへ行っては、名前、あいうえお50音の練習、季節の風物詩、果物や動物のポンチ絵を書いてあげながら遊ぶようにしている・・・すると時折思い出すのだ。

認知症といわれてから いろいろ考えて

ホームへいく度にやってきたことは 以下。

1.トランブゲーム(ババ抜き) 推理や判断力を維持する

2.UNO ゲーム 手の内をみせながら 推理や判断力を維持する

3.将棋倒し 推理や判断力を維持する

4.玉蹴り(ボール蹴り)・・・ 反射神経を維持する

5.魚釣りゲーム(TOMYおもちゃ)・・・ 反射神経を維持する

6.ワニワニパニック(TOMYおもちゃ)・・・ 反射神経を維持する

7.あいうえお50音 読み書き 忘れないために

8.筆談(マジックで大きく絵と文字で) 忘れないために

9.ジャンケンポイ! ・・・ 反射神経を維持する

10.昔の写真をみせる。

 

人間の 脳の小皮質にあるのか、母の幼き頃のセピア色の親戚が移っている写真や家族写真などで兄弟を思いだし 云々といっている。名前はでてこないが思い出すようだ。

認知症といっても衣食住は介護の方のサポートで生活ができるのが救われる。

話が長くなってしまったが、

認知症の予防=外部とのコミュニケーション力の維持であり

その中で 繰り返すと 耳=聴力と理解力 が 最大に重要だと思う、

次に眼だろうと。 ここまでは情報収集能力で 次に発信能力である

口(声=音声)や 手足 、次ぎに 味とか匂いとかなどや 肌触覚。

なので90歳でもピンピンしている人には関係ないが 

シニアから先に年齢がいくに従い この 耳と眼は 健康に特に大切に

しなければならないと思う。

 

IPS細胞など、再生医療技術にて 聴覚関係の器官の再生が可能になれば あるいはその大元の脳細胞への再生が可能になれば この認知症も劇的に改善されるだろう。

おそらく今世紀中には、可能性が高いのではないかと思われる。

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絵/出典:ウイキペディアより 耳。 耳 - Wikipedia

 

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